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野村金融アカデミーの学長が横浜・金沢八景キャンパスで授業を行いました。

10月25日(火)、野村金融アカデミー学長、池上浩一氏が横浜・金沢八景キャンパスで講演を行いました。経営学部の「資本市場の役割と証券投資」は、野村證券株式会社から実務経験豊富な講師を招き、様々な金融知識を解説していただく授業です。
今回の講演のテーマは「グローバル化する世界と資本市場の果たす役割」。池上氏からは、21世紀の世界における経済成長や日本の未来、それを踏まえた世界で求められる人物像について講演いただきました。

「グローバル化の進展により、中国とインドをはじめとする新興国が急激な成長を遂げ、世界経済を牽引するという新しい現象が生まれています。世界のGDP(国内総生産)ランキングでも中国は日本を抜き2位であり、インドの経済成長率はここ数年7%を超える勢いで、2030年には日本を抜くと想定されています。こうしたアジア諸国の時代が到来する中、日本が経済政策として重視しているのは、インバウンドによる観光消費です。世界各国に聞いたコロナ終息後に行ってみたい国ランキングの一位は日本。大きな理由として、食文化のレベルの高さや自然風景の美しさ、治安の良さなどが挙げられます。中国やインドなどの家計に余裕を持った中間所得層の増加に伴い、海外旅行へ行く人々も増えると予想されるので、訪日外国人観光客を増やすためのインバウンド戦略が、今後日本の経済成長にとって重要なカギになります」と世界経済の現状や、日本の政策などを池上氏より説明いただきました。

また講演の最後には、グローバリゼーションが進む世界で求められる人材像として、次のように述べています。「情報通信技術の目まぐるしい革新により、世界で得られる情報がフラット化し、国や人種、宗教や文化など異なる人々が共存共栄する時代が始まりました。こうした時代では、他者を理解し、お互いの相違を受容するための高い教養を持つ人材が、様々な場で強く求められることになります。Diversity(多様性)を超えて組織を率いて、共通のゴールに導くInclusion(一体性)を実行できる能力を、大学在学中に身に付けて欲しいと思っています」

講演を聞いた経営学部4年の飯田泰成さんは、「ニュースなどを観ていて、日本に対してネガティブなイメージを最近まで抱いていましたが、日本の産業や観光政策など、未来のある明るい側面を知ることができて希望が湧きました。またこれから求められる人材は、多様性と一体性を兼ね揃えた高い教養を持った人材である、という話はとても刺激になりました。来年からは社会人として働くことになりますが、この考え方を忘れずに、自分の能力を磨いていき、社会で活躍できる人間を目指していきたいです」と、池上氏の講演の感想と、将来への意気込みを口にしました。

関東学院大学は今後も学生のキャリアをサポートする教育を推進していきます。