3/29(金)に横浜・関内キャンパスのテンネー記念ホールにて、経営学部の1年生が取り組む「K-bizベーシック2」の表彰式が行われました。
2023年度の「K-bizベーシック2※」は、サポーター企業の株式会社KADOKAWAと株式会社有隣堂の協力のもと、『リアル書店の持続可能な発展に向けたビジネスプラン』という課題が課せられました。学生は、約半年かけて企画を立案し、全75プランが提出されました。各チームの企画書は、(株)KADOKAWAの山本篤史氏(表彰式当時:(株)角川アスキー総合研究所)と(株)有隣堂の代表取締役社長 松信健太郎氏により審査され、KADOKAWA特別賞と有隣堂特別賞としてそれぞれ2チーム、最優秀賞として1チームが選出されました。
※経営学部では、多種多様な12社のサポーター企業の協力のもと、学生がビジネスの現場や社会課題について実践的に学ぶ「K-biz」を展開しています。「K-bizベーシック2」はビジネスプラン作成に必要な経営学の基礎知識を活用し、グループワークを通してコミュニケーションを高め、主体性を身につけることを目的としています。
最優秀賞を獲得したのは、チームMYAUTの5名(メンバー:天野圭祐、植松飛翔、滝口亜衣、正木空吾、八重樫豪太)が考案した『アート体験で表現の花を咲かせよう!キッズアートパーク~まず表現の楽しさを知ってから興味のタネを育て、探究の根を広げるサポートをします!~』。末永幸歩氏の著書『13歳からのアート思考』から着想を得て、自身の視点でものごとを捉え、表現する場を提供できないかと、既存の体験型施設との差別化を図るため、オンラインとリアルの双方から参加者が楽しめる体験活動を企画しました。5名の学生は、新規性を持たせ、多くの人に興味を持ってもらうためにはどうしたらいいのかという点に試行錯誤したと振り返ります。
普段から子どもたちはスマートフォンやタブレットは触れているため、デジタルを用いた体験活動だけではなく、リアルにおいて五感を通した経験を重視。ダンスなどで身体を動かして表現する楽しさを体験した後に、アート思考を鍛えるプログラムを提案しています。また、プログラムの講師には、ダンサーなどの各界のアーティストを招いて活動を行うことを計画しており、駆け出しのアーティストを発掘し、この企画を通して多くの人に知ってもらう機会にしたいと思い考えたといいます。
(株)角川アスキー総合研究所の山本氏は「作り方を理論的に考えており、無理なくできるよう検討されています。スケールが大きい事業のため、期間限定ではなく恒常的に行っていくための具体的な策などが検討できるとなお良いです」とアドバイスを送りました。
(株)有隣堂さまからは「講師の確保やどのように継続していくのか、広いスペースをどう活用するのかが課題ではありますが、地域のコミュニティとしての役割を期待できるほか、ゆくゆくは大人までターゲットを拡大することも視野に入れているため将来性の面からも期待できる」、「文化・教育に関する商品の販売を通じて地域社会に貢献するという(株)有隣堂の経営方針にも当てはまり、他の事業にも親和性がある」という点も評価されました。
最後には、(株)有隣堂の松信氏から学生たちへ「直接みなさんと議論をしながら検討していきたいと思えるほどのレベルの高さに驚きました。私は、誰にどんな未来を、どんな幸せを提供するのかということを考え実現していくことがビジネスだと考えます。この経験を機に、そういった視点をもって今回の企画を考え直したり、別のことを考えてみると新しい気づきが得られるかもしれません。そうして力をつけたみなさんと将来一緒に働くことができる日を楽しみにしてします」と総評としてメッセージが送られました。
今後も関東学院大学は、学生が社会に還元するために必要なスキルを身につける学びの機会を提供していきます。