経営学部では、1年次から必修の授業(K-bizベーシックⅠ・Ⅱ)でビジネスプランに挑戦します。春学期(K-bizベーシックⅠ)は、経営、商学、会計、情報の4分野の基礎知識を学びながら、個々人が飲食店のビジネスプランを立案します。秋学期(K-bizベーシックⅡ)は、サポ―ター企業から出題されたテーマについてチームで企画立案に取組みます。
21年度のK-bizベーシックⅡでは、株式会社KADOKAWA(K-bizサポーター企業)と株式会社横浜八景島(シーパラダイス)にご協力を頂きました。今回のお題は、「八景島内、具体的には西側エリアの出島における飲食店の提案」でした。絶景の夕日が見られる海に面した立地で、どのような体験が提供できるのか、1年生のみなさんは、色々な想像を巡らせてアイデアを検討し、自分たちのプランを練ったのではないかと思います。
各クラスから選出された優秀プラン(計31点)について、㈱角川アスキー総合研究所の山本篤史氏と㈱横浜八景島の寺脇隆男氏によって最終審査が行われ、その結果、以下の6チームが最優秀賞、優秀賞、特別賞に選ばれました。受賞チームのみなさん、おめでとうございます。
海風を浴びながら・・気軽に手ぶらでピクニック-緑地エリアの活用提案-
佐藤
西條綾華、矢島花蓮、中村孔、加藤由衣
アフターコロナのニーズを捉えた企画。
芝生エリアを活用しつつ、センプリチェもきちんと機能している。
特別感のあるピクニック、バスケットでの提供など新鮮。
価格はもっと上げても可。
カスタムベーグル -カスタマイズできるベーグルをメインにした昼と夜で雰囲気変わるレストラン-
高
瀬尾優里菜、金丸晴香、小堀将輝、橋詰輝基
背景~コンセプトがとても賛同できる。
実現可能性も高い。
ベーグルという発想は良いが
地場産のコスト試算は要精査。宣伝施策も弱い。
世界で一つだけのトゥンカロン(※韓国風マカロンカフェ)
渡辺竜介
松井寛起、宮崎彩、濱田蓮、松本涼太
商品自体の新規性は感じたがポテンシャルは検証必要。
ポジショニングマップには賛同できる。
トゥンカロン自体が古くなってしまっているような?
事業の継続という点で変化が必要。
手つくり体験 おさかなパン
中村桃子
袴田直矢、片山帆乃佳、織田世那、ルオマンチイ
既に八景島内で様々な体験教室をやっている。
が、この場所を体験教室にするアイデアには賛同できる。
お魚パン作りというコンセプトは◎。
ターゲットも合ってる。業務フローの向上は必須。
手ぶらでアウトドアを楽しめる グランピング&カフェ
大東和
小林萌果、鈴木ひかる、竹本翔音、中道史也
アフターコロナのニーズを捉えた企画。
課題の施設がサブ扱いなのが惜しい。
グランピング×カフェ自体は面白い。
収支試算がやや甘い。ピザの選択は良い。
海賊気分が味わえる海鮮系レストラン
奈良
二宮優斗、齊藤陽太、佐藤萌音
コンセプトの根拠が乏しい。
アイディアベースになっており事業計画として弱い。
海賊レストランとしてコンセプトを徹底すれば勝機あり
(コスプレ感をより出すとか)。
なお、㈱横浜八景島の寺脇氏より、審査の総評として以下のコメントを頂いております。
現在がコロナ禍ということもあり、アフターコロナを背景にした戦略が多く、賛同できました。結論に導く分析についても複数のフレームワークを用いて検証されており、素晴らしいと感じました。
反面、「八景島に足りてないもの・あったらいいもの」と「ターゲットが好きであろうもの」が個別に提示されており「八景島で事業として展開する必然性」に欠けるものが多く見られたように思います。もっとジャンプしたアイデアや戦略設計を期待していましたが、少し保守的(実現可能性優先)なアイデアが多かったかなと。そのあたりはまだ1年生なので、今後の課題になるかと思います。
しかしながら、プレゼン資料の構成やレイアウト、デザイン含め、総じてとてもクオリティが高く、とても学生の方々が作成したとは思えない仕上がりでした!
2年生の秋学期からは専門ゼミがスタートします。K-biz ベーシックで学んだことを更に深め、発想力や企画力を高めていきましょう!